徹底比較市販カラーと美容室カラーの違い!

美容室のカラー(サロンカラー)と市販のカラー(ホームカラー)の違いはご存知ですか?

「プロにお任せしたほうが安心」という方も、「時間がないから自分でやっちゃおう」という方もいらっしゃるかもしれません。ですが大抵の方は、「どちらもあんまり変わらない」と思っているのではないでしょうか?

結論から言うと、サロンカラーとホームカラーは全くの別物と言えます。
「髪を染める」という点では同じですが、両者には決定的な違いが存在します。

この記事では、サロンカラーとホームカラーについて詳しく解説し、両者のメリットやデメリットもお伝えしていきます。

サロンカラーとホームカラーの決定的な違い

当店では、まずお客様にカラー剤の違いからお話しております。

その違いとは、ズバリ「薬剤の種類」です。

薬剤の種類は、美容師免許の有無で扱えるものと扱えないものが決まります。
「美容師免許取得者ならこの成分は使ってOK。未取得の人が使うのはNG」と言うことです。

髪を染める過程の中で、キューティクルを開き髪の脱色をするためにアルカリ剤(1剤)を使用します。このアルカリ剤の違いが、「髪へのダメージ」に結びつきます。

サロンカラーで使用されるアルカリ剤は、アンモニアなどの揮発性のものなので、髪へのダメージに繋がる成分を空気中に逃すことができます。

一方ホームカラーで使用されるアルカリ剤は、モノエタノールアミンなど不揮発性のものなので、髪の中にダメージ成分が残ってしまいます。

過酸化水素(2剤)も使用する濃度の種類があります。美容師はお客様の髪の状態を見てこの2剤を使い分けますが、ホームカラーではパッケージに入っているものを使わざるを得ません。

ポイント

市販のカラーとサロンのカラーは入っている成分が違います!
美容師しか使ってはいけない成分があり、髪へのダメージを少なくすることができます

ホームカラーで美容室の仕上がりを実現するには?

美容師がホームカラーを塗布したとしても、薬剤の違いまでカバーすることはできません。
とは言え、ホームカラーを侮るなかれ!あるポイントを守っていただければ、ホームカラーでも美容室のような仕上がりを実現できます。

その前に、ホームカラーの各開発者は決められた予算で研究・開発を行い、検証してから販売すると言う並々ならぬ努力を経ております。そのような商品を私個人が評価するのはおこがましい話ですし、実際にお使いの方もいらっしゃると思いますので、一美容師の見解程度にとどめていただければ幸いです。

ホームカラーの上手な使い方

1. 分け目・顔周りのみ
2. 伸びてきた根元部分のみ
3. 泡カラー・ホイップ系のカラー剤は避ける

泡カラー・ホイップ系のカラー剤は泡立てるために界面活性剤を入れています。この界面活性剤の効果で薬剤の吸収力が上がるので、髪へのダメージを与える成分も多く吸収してしまいます。そのため、泡カラー・ホイップ系のカラー剤は避けるのが無難でしょう。

またホームカラーを使い過ぎると、美容室でのカラーだけでなくパーマや縮毛矯正も出来ない髪になってしまうことがあります。ご注意ください。

ホームカラーのデメリット

手軽で安価なホームカラーですが、デメリットもあるので注意が必要です。

  • キレイに仕上げるには技術が必要で簡単ではない。
  • 色ムラや希望の色にならない場合がある。
  • 失敗すると美容院でやり直してもらう必要がある。
  • 髪や頭皮へのダメージが大きく激しく痛む。
  • 色落ちが早い。
  • 色の種類が少ない・色味が薄い
  • 白髪が染まりにくい、退色しやすい
  • 凝ったことはできない
  • 準備・片付けが面倒、場合によっては家が汚れる。

サロンカラーのメリット

一方でサロンカラーにはどんなメリットがあるでしょうか。ホームカラーと比較したメリットをお伝えします。

  • 色の種類が市販のカラーよりも幅広い。
  • ダメージをカバーしながら施術が出来る。
  • 染まりやすい、染まりにくいなど髪質に合わせた施術が出来る。
  • ムラなく均一にカラー剤の塗布が出来る。
  • 白髪もしっかり染め、色持ちが良い。
  • 頭皮の弱い方にもカバーしながら施術することもできる。
  • 薬剤の使い分けができ、髪や頭皮へのダメージを抑える。
  • 自分は手を汚さずにキレイに仕上がる。
  • カラー後のダメージが比較的少なく、メンテナンスが楽。

いかがでしたか?サロンカラーとホームカラーの違いや特徴が分かりましたね。時間や費用はかかりますが、髪へのダメージを抑えたりキレイが長持ちできるサロンカラーをおすすめします!

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